猿岩ライトアップ-大沢邦生-Kunio.Osawa

猿岩

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水平線を貫くようにそびえる猿岩は、いつも様々な表情をみせてくれる大自然の絶景。自然によって何万年もの時間をかけて生み出された唯一無二のその姿は、多くの人々を魅了しています。

営業時間:散策自由
定休日:無休
料金:無料

猿岩の不思議

ほかの角度からは猿に見えない?

猿岩が猿の姿に見えるのは、岩を西の方向から見た場合のみ。他の方向から眺めると猿の形をしていないことに驚く。

どうやって猿のかたちになった?

猿岩を構成している岩石は、溶岩が冷えて固まった玄武岩。硬い岩石だが、柱状節理といって。体中に縦に溝が入っているのが見える。途方も無い時間をかけて、海風や波しぶきで柱状節理はきれいに割れたり削られたりした。くぼみには砂や石がたまり、その摩擦で穴が広がる。猿岩の目や鼻はそうやって削られて空いた穴。

玄武岩の溶岩類。第四紀更新世(チバニアン期)に噴出した「玄武岩,溶岩・火砕岩」。

壱岐島の基盤は,新生代新第三紀中新世(約1,600万年前頃)の「勝本層」です。「壱岐の土台石」と呼ばれている砂岩・頁岩の互層で,場所により凝灰岩が挟まれている。

 新第三紀中新世の後期から鮮新世(約500万年前頃)になると火山活動が活発化し,「玄武岩,溶岩・火砕岩」,「アルカリ玄武岩,溶岩・火砕岩」と「安山岩,溶岩・火砕岩」が流出。

勝本町など,島北部の海岸線付近で多く観察することができます。

参考:産総研・地質調査総合センター,1/20万シームレス地質図

猿岩星空-大沢邦生-Kunio.Osawa

◯トピック

「奈緒子」に登場

週刊漫画誌に連載されていた、「奈緒子」という駅伝漫画では、壱岐島を舞台として作中にこの猿岩が随所に登場している。(08年には三浦春馬、上野樹里主演で映画化され、ロケ地となった)

「日本の奇岩百景」に認定

2015年には「日本の奇岩百景」に選定された。
※日本の奇岩百景選定・編集委員会(特定非営利活動法人 地質情報整備活用機構、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会)

壱岐島のランドマーク猿岩

唯一無二の圧倒的な存在感の猿岩は、発見されてからはずっと壱岐島といえば猿岩というふうに壱岐市のアイコンとなっている。

歴史や文化など

伝説「壱岐の折柱(おればしら)」

壱岐島誕生の神話によれば「壱岐の国は生き島である。神様が流されてしまわないようにと八本の柱を立てて繋いだ。その柱は折れ残り、今も岩となって折柱(おればしら)といわれている…」とのこと。この8本の柱の中の一本がこの猿岩である。壱岐の折柱には、他に左京鼻(さきょうばな)の「観音柱(かんのんばしら)」などがある。

昔の様子

観光地として整備される前は、現在のように駐車場などの設備は存在せず、近くの道に車を停めて猿岩が見える丘まで歩いて散策していました。

約30年前の「猿岩」のようす。当時、周辺はあまり整備されていかったが、その姿は現在と変わらない。
(「猿岩1984年」Photo by runway 14)

壱岐対馬国定公園

長崎県北西部に位置する壱岐及び対馬の海岸部を中心とした国定公園。総面積126.3平方km。1968年(昭和43年)7月22日指定。海中公園も多く分布する。大陸性の固有種が多く棲息することでも知られ、ツシマテン、ツシマヤマネコなどは天然記念物にも指定されている。また、両島ともに古くから大陸による干渉が多かった地でもあり、元寇の防塁跡や原の辻遺跡(特別史跡)、金田城跡(特別史跡)など歴史的な遺産が多く、文化的景観保護の側面も持つ。

取り巻く植物や動物など

「磯馴松(そなれまつ)」

ビューポイントの脇に生えている立派な松の木。貴重な自然として守られている。

イソヒヨドリ

猿岩の口は、かなり深い穴だね。すみかにしているのは、青紫色の美しいイソヒヨドリ。海岸の岩場に生息するツグミの仲間

とんび

周りでは、いつも大きな鳶(とんび)が滑空(かっくう)している。耳の辺りに巣がある

グッズ

猿岩カレンダー

2016年が申年であることを記念し製作された、長崎県壱岐島申年記念「猿岩カレンダー2016」。※2015年(平成27年)に発売。このカレンダーは、自然がつくりだした奇跡の造形、壱岐島随一の観光名所“猿岩”の素晴らしさを伝える特大カレンダー。壱岐島の美しい風景が日々を刻みます。

商品名:「猿岩カレンダー2016」長崎県壱岐島申年記念
仕様:横240×縦594mm(A2サイズ縦型)
希望小売価格:300円(税込)
※製品のデザイン、仕様、外観、色合い、価格等につきましては、予告なく変更される場合があります。

発売元:壱岐新報 × 壱岐砂浜図鑑
製造・販売元:株式会社壱岐新報社
(※現在製造販売は終了しています。)


・猿岩キーホルダー
・Tシャツ

イベント

・夕焼けコンサート
・猿岩カウントダウン

お土産屋

猿岩物産館「おさるのかご屋」

長崎県壱岐島の奇岩「猿岩」のビューポイントには、猿岩物産館「おさるのかご屋」がある。

猿岩のTシャツやクッキー、キーホルダーなど、オリジナル猿岩グッズをはじめ、壱岐島の工芸品や特産品、海産物など、壱岐島旅行のお土産を買うことができて、試食可能なお菓子などもある。

隣接する屋根付きの休憩所にはベンチやテーブがあり、猿岩を眺めながら休憩ができる

0920-46-0817

バリアフリー

猿岩のビューポイントはバリアフリー。猿岩駐車場には多目的トイレになっている。

自動販売機

飲食できるお店はない。猿岩駐車場には自動販売機と休憩所がある。

周辺の見所

黒崎砲台跡

猿岩の近くの丘には、戦時中に東洋一の砲台と言われていた砲台の跡「黒崎砲台跡(くろさきほうだいあと)」がある。

第二次大戦中、対馬海峡を通る敵の戦艦を撃沈するために1928年(昭和3年)から6年の歳月をかけて造られた。やがて太平洋戦争を迎えるも、1度試射が行われたのみで、実戦で一発も使用されることなく、終戦後に取り壊された。そのため、この砲台は「打たずの砲台」「幻の砲台」といわれる。

1922年(大正11年)、ワシントン軍縮会議の結果、英米日の主力艦の所有率が「5:5:3」と決められ、日本で建造中の戦艦「土佐」は軍縮の取り決めによって廃艦となった。この要塞砲は、その戦艦「土佐」か「赤城」の主砲部分を設置したものともいわれている。

もし当時、この砲台から実践で攻撃していれば、壱岐島は敵艦から攻め込まれていた可能性が高い。一度も発射されなかったからこそ、壱岐島はその難を逃れることができたのかもしれないと語られている。

現在では、歴史を伝える戦争遺産として、誰でも見学できるよう整備されている。

砲身の長さ:18.83m
砲の口径:40cm
弾丸の重量:約1t
最大射程:35km